以前よりも改善されている
中には防げないものもある
ボトックスは筋肉の動きを抑制する作用があるため、顔の表情を変えた時にできる表情シワを軽減させるという働きがあります。筋肉の動きをなくすということで、話をしている時などに顔の表情が出にくくなるのではという心配をする人がいますが、通常の美容目的の場合には、そういったボトックス副作用はそれほど心配する必要はなさそうです。もしも、一度に大量に薬剤を注入した場合には、そういった副作用がでてきますが、表情シワをとるという目的で使用される場合には、そこまで多くの量を使用しません。さらに、注入する場所も一か所に固まらないようにするなど、ボトックス副作用がでにくくなるような配慮がなされていることが多いからです。しかし、眉間のシワをとる時は目の上部に施術を行うため、場合によっては眼瞼下垂が起こる可能性がでてきます。目を開く時には眼瞼の筋肉でまぶたを持ち上げますが、この場所の筋肉が正常に働かなくなるとまぶたが持ち上がらなくなり、目が十分に開かないということになります。眉間のシワ取りをする時には、ボトックス注射の経験が浅い医師が担当すると眼瞼下垂が起こることがあったようですが、最近の医師は研修を受けているために、このような副作用は少なくなってきています。ボトックス副作用は軽いものから気になってしまうようなものまで色々なものがありますが、それらの多くはボトックス注射が日本に入ってきた当初に見られたものです。どうしても新しい技術が必要な施術は、医師が必要な技術を得られるまでに時間がかかり、それまでは試行錯誤をする必要があります。新しい治療は素晴らしい恩恵を得られる一方で、そのようなリスクも持ち合わせています。そのためボトックス副作用としてあげられている表情が硬くなるといったものや繰り返しているうちに効果が出にくくなるといった副作用は、いまでは数が減ってきています。ボトックス副作用の中には医師の技術が向上や解決策がわかるものであれば徐々に起こる可能性が低くなってきているので、必要以上に怖がることはありません。しかし中には内出血など防ぎようのないボトックス副作用も存在します。内出血はどれだけ慎重に施術を行っても血管のない場所はないために、出血をしてしまう可能性はゼロにはできません。内出血を起こしにくいように針を極細のものにするといった工夫がされていますが、完全になくすことは難しいでしょう。しかし内出血程度であればメイクで隠すこともできますし、時間が経てば消失していきます。